レリーフプレートの作り方をご紹介します。

1. まず粘土板と粘土枠を用意します。枠の高さは5.5ミリのMDFを使っています。

2. 粘土板にMDF枠を両面テープ等で固定します。

3. 枠の中に粘土を埋めていきます。

4. 隅々まで粘土を埋めます。

5. 粘土面をフラットにします。

6. 粘土のベースにレリーフする画像を用意します。

7. フラットな粘土にレリーフの元になる絵をトレースします。

8. 額に表れる部分と、レリーフのカットラインを描きます。

9. 粘土を細かく積み上げていき、レリーフの肉付けが終了しました。

10. アップで見るとこのような感じです。

11. 粘土枠を外します。

12. 石膏取りのための枠を設置します。枠の高さはレリーフのもっとも高い部分が十分埋まるくらいの高さが必            要です。

13. 石膏を流し込みます。空気が入らないように凸部から静かに流し入れます。

14. 枠いっぱいまで石膏を流し込みました。しっかり固まるまで2時間程度必要です。

15. 石膏がしっかり固まったら、裏返して粘土を取り除きます。角も綺麗に取り除きます。

16. 雄型石膏を流し込むため、雌型石膏にカリ石鹸を塗ります。乾いたら、3回程度塗ります。

17. 石膏を雌型に流し入れます。

18. 固まるまで待って、雌型から雄型を割り出します。

19. 割り出した石膏に、泡などの型が付いていれば彫刻刀やペーパーなどで綺麗にします。

20. 次にシリコン型を制作します。前回と同じ様に木枠を取り付けます。シリコンは流動性の良い信越シリコーンのKE-12を使っています。

21. 枠内部の容積を計算し、シリコンを容器に取り出します。

22. 石膏流し込みの時と同じ様に、シリコンを流し込みます。

23. シリコンの流し込みが完了しました。

24. シリコン型の完成です。

25. 次にシリコン型をバットに移し、石膏取りの準備をします。

26. 石膏を流し込みます。

27. 石膏をシリコン型いっぱいまで流し込んで、15分程度待って少し固まってきたら平に削ります。

28. 石膏が完全に固まったら、シリコン型から石膏を外します。

※ このように、石膏雄型を2回とりました。1回目は石膏雌型から、2回目はシリコン型から取りましたが、なぜ2回も同じ型を取るのかというと、1回目の型は修正用として上手く型取り出来なかったところを彫刻刀やペーパー等で修正しています。修正した型に着色をしても、修正した部分と修正していない部分とに絵の具の吸い込みの差が出て、着色が上手くいきません。それでシリコン型で再度型取りして、均一な修正後の型を取り、それを着色していきます。

29. 石膏への着色をします。石膏を完全に乾かします。小さいので乾燥機等で1日程度必要です。今回の着色は新日本造形の「サビカラー」を使用します。使用方法は http://www.snz-k.com/235600_sabicolor.html をご覧ください。