「ぼたアート」とは一体なんでしょう。
ネット検索なんかでは「ボタニカルアート」っていう文言が最初にでてきます。意味は「植物細密画」。
他には「ボタンアート」や「ボードアート」等も「ぼたアート」って呼んでいるようです。
 でもここでの『ぼたアート』はそれらとは違います。「ぼたアート」の「ぼた」とは、長野県の北の端に位置する
信濃町という黒姫山麓の里山で育てられている地場農産品の名称です。正式名称は「ぼたごしょう」と言います。
信濃町の真っ黒な土で育ったぼたごしょうは、形はピーマンに少し似ていますが、ピーマンよりもっと福よかな感じで、
いろいろな形があり、一つとして同じ形のものがないというとってもユニークな地場農産品です。
味は「こしょう」の名の通りとっても辛く、赤唐辛子やハバネロと同列に並ぶ辛さを持っています。
僕はその辛さの魅力もさることながら、一つとして同じ形のものがないという点に大変興味を持ちました。
 僕は永年に渡り純粋美術の具象彫刻を創り続けてきましたが、ぼたこしょうのその奇妙な形の成り立ちが大変面白く、
プレイフルなかたちに大いに惹かれ作品化を試みました。
 一つの表現方法では表せない「ぼたごしょう」のさまざまな顔、僕なりに更にプレイフルに遊んでみました。
このプレイフルアートを楽しんでいただければ大変嬉しく思います。

※プレイフル(Playful):遊び好きな、ふざけたがる、陽気な
 プレイフルアート(Playful Art):創造的で遊び心のあるアート